布川了さんからの反論② | 足尾鉱毒事件自由討論会

布川了さんからの反論②

布川了さんからは反論の手紙が二度来ました。今回はそのうちから、二点紹介します。

1.私は『直訴は必要だったか』に「天皇直訴は足尾事件の解決にほとんど影響を与えなかった」と書きましたが(24頁)、彼は次のように反論しました。

「遊水池案、勅令→鉱毒調査委員会、そして河川改修工事→被害地鎮静化となるからです」

2.また私は、庭田源八の「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」につき「明治12~13年頃までは、(川魚が)百貫以上獲れました。・・・・・・只今にては鉱毒被害のため一切取れません」とあるが、「この時期に被害が発生するはずは無い」から、この記録は嘘だと書きました(34頁)。これに対して布川さんは次のように反論しました。

「源八が<百貫も獲れた>というのは、砂川の言う<この時期>に相当する。被害がひどくなったのは、この実記をまとめた明治30年頃である。実記を読み取り違えている」

このやりとりを、皆さんはどう思いますか。コメントをどうぞ。